作業所マネジメント

1. 新幹線作業における安全確保

1年365日、一日の休みもなくたくさんのお客様を運ぶ東海道新幹線。その線路、構造物の保守をするため、私たちは毎日終列車後の深夜に作業をしています。
翌朝の始発列車の時刻に追われながらも、線路保守のプロフェッショナルとして、重機械等を使用し、確実な点検とミリ単位の高精度な管理目標値のもとで線路保守を行っています。
列車が285km/hで何事もなく走行することが、当社にとって唯一無二の目的です。

バックホウによるマクラ木更換の様子(新幹線)

●跡点検

一日の作業終了後、現場を離れる前に必ず実施する点検のことを言います。7人が線路上に横一列になり、徒歩で一斉に器具、材料等の置き忘れがないかを確認します。
この7人のことを“七人の侍”ともいい、この作業によって、列車運行に支障がないことを確認します。

2. 在来線作業における安全確保

東海道本線をはじめとして、地元住民の足として欠かせない在来線鉄道。当社はその線路・構造物の保守をしています。
新幹線とは異なり、深夜においても貨物列車等が走る在来線の作業は、常に列車ダイヤの合間を見て行っています。
工事現場を列車が走行するという極めて危険な状況の中で、我々は定められたさまざまなルールを確実に、また寸分の間違いもなく実行し、自らの安全を確保しています。
常に何分か先にやってくる列車のことを頭に入れ、全員がそのための備えを確認しながら作業をしています。

●列車見張員

列車ダイヤを確認しながら、作業員全員に列車の通過を知らせる人のことを言います。
作業員全員の命を預かる重要な任務を遂行しています。作業の都合等でこのまま列車を通過させることが危険であると判断した時は、躊躇なく列車に向かって停止の手配を取ります。

●限界支障物確認者

列車を通過させるため作業を中断する時、器具、材料等が列車に当たらない場所にあることを確認する責任者のことを言います。
作業中も常に同様のことがないか注意を払っています。

3. 体感訓練などによる指導

保守用車実車体感訓練(軌道部門)

座学と実車で保守用車に関する知識と点検能力の向上を目指す訓練です。

安全帯着用体感訓練(土木部門)

安全帯着用の基本動作をあたりまえに実施するための訓練です。

4. 交通事故防止の取り組み

・ドライブレコーダーの搭載
・モービルアイの導入